« 身の収まりーアラカン世代の生き方 | トップページ | 渋谷区役所版「蟹工船」-時間給850円から »

銭メスと言われるよりもー女性センター・アイリス問題

 渋谷駅近くの全国婦人会館5~7階に、女性センター・アイリスがある。ほぼ100%、渋谷区の税金で運営されている。実質的には、渋谷区営のようなものである。

 男女共同参画社会の実現を目指し、さまざまな問題を解決するための学習・活動・交流の拠点となる施設だそうだ。ぼくも20年近く前、自分が監督した「沖縄のハルモニー証言・従軍慰安婦」を上映し、講演したことがある。やけに壁が低く、圧迫感が強い会場だったことが記憶に残っている。

 23区にも同じような施設があり、元朝日新聞女性記者などが館長をし、活発に活動をしていた。渋谷区の場合、活動が地味過ぎ、税金を使って何をしているのか、さっぱり、解らなかった。そのうち、館長が元笹塚小学校の校長を看取った弟さんになり、唖然としたことがある。何故、女性活動とは縁もゆかりもない弟が、アイリスの館長になるの?

 女性センターの館長であるからには、せめて横浜市や神奈川県のように、元読売記者、JVC代表のように、女性の専門家であって欲しい。でも、月給が50万円とは法外だ。吉野和子元渋谷区議が07年に9期(36年!)勤め上げ、引退した。そして、すぐに女性センター・アイリス館長に天下ってから、今まで35万円の月給が突然、50万円に跳ね上がった。

 区長いわく、「引き上げるということよりも、女性の専門施設として、その人にふさわしい処遇をすると、こういう考え方でこの対応をするものです」(議会答弁より)

 明らかに、これは区長と吉野和子元区議の「出来レース」である。吉野さんは区政の専門家(9期議員を務めている)ではあるが、残念ながら女性問題の専門家ではない。嘘だと言うなら、論文か、著書を見せて欲しい。

 からゆきさん、従軍慰安婦、じゃぱゆきさん、ふいりっぴん花嫁の専門家(岩波現代文庫等を参照されたい)であるぼくにとっては、吉野さんは単なる素人でしかない。ド素人の「その人にふさわしい処遇」が月給50万円か!むしろ、非常勤で働く研究員の年収をせめて300万円に上げて欲しい。そして、他の女性センター(例えば神奈川県女性センター)のように、しっかりとした研究書を出して欲しい。

 もう70歳の吉野さんには十分な年金がある。それに、旧社会党の議員時代は実質的に年収2000万円近くを納税者が出していたではないか。なにを、いまさら金に固執するのか?「銭メス」と後ろ指を刺されるのが落ちだ。

 吉野さんの日本女子大学の女性史の後輩たちは、年収300万円以下で、各女性センターで非常勤職員として頑張っている。専門書(英書が多い)が高くて買えないので、大学図書館でコピーしているのが現状である。

 もう、若い人の応援団になりましょう。蓄財に励むよりも、後輩たちに身銭を切るのがぼくたち先輩の生きる道ではないのですか?

|

« 身の収まりーアラカン世代の生き方 | トップページ | 渋谷区役所版「蟹工船」-時間給850円から »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

自遊人さま

女性センター館長職が
すごろくのあがりみたいに
決まっては困ります。

それにしても
自由遊人様の様に
名指しで「若い人に投資しましょうよ」
と言えるゴールドエイジを私も
目指します。

 NGO仲間

投稿: NGO仲間 | 2009年6月 3日 (水) 00時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1046468/29909378

この記事へのトラックバック一覧です: 銭メスと言われるよりもー女性センター・アイリス問題:

« 身の収まりーアラカン世代の生き方 | トップページ | 渋谷区役所版「蟹工船」-時間給850円から »