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今年のゴールデンウイークにやったこと

 今年のゴールデンウイークは、半年分もたまった週刊誌の処理に終わってしまった。「アエラ」「ニューズウイーク(日本語版)」「週刊ダイアモンド」「週刊東洋経済」が中心だが、リーマンショック以後、読んでそのままにしていた。

 いつもはKING JIM「CLEARFILE colorbase 60」に、必要なところだけを切り取り、保管しているが、今年は特に1月から2月の慶応大学病院入院もあり、ついつい、放置していた。ClEARFILEはもう31冊になる。

 書棚には直近の2冊だけを置き、後は机の下にまとめている。この2冊だけは何回も読み返し、このブログを書くときにも、基本的な資料になっている。全体のタイトルが「企画データ」である。

 たまった週刊誌にざっと目を通し、ごく一部を除いて、捨てていく間に、はっと気が付いた。「ニュズウイーク」が、やはり、ずば抜けて面白い。09年3月11日号「好きなキャリアを失うとき」では、99年ー07年の間にアメリカの新聞社から解雇された者のうち、ジャーナリズムに復帰できたのはわずか6%。それ以外は広報や教員、バス運転手、酒店の店員などさまざまな職に移った。

 これは日本の映像現場にも共通する。日本の場合は50歳代に入ると、体力の衰え、特に徹夜が出来なくなることや、ギャラが若手の2倍以上ということで、どんどん仕事の場が減っていく。最悪は生活保護に追い込まれる。東宝、国際放映などの撮影所があった世田谷区が、特に極端である。生活保護を受けている、かっての撮影、照明、録音の技師、助手たちが、暇さえあれば、「黒澤(明監督)さんは」「岡本(喜八監督)さんは」と、日がな一日、くっちゃべっている。

 年老いて、生活の心配をしなくて良いのは、公務員だけだ。渋谷区では、高卒の事務職にでも、定年前は年間1000万円近く払っている。

 また同じく09年3月11日号では、「スラムドッグの抜け出せない監獄」で、インドのコルカタ(カルカッタ)スラム街出身の「ニューズウイーク」記者が、今年度アカデミー賞8冠に輝いた「スラムドッグ$ミリオネア」に重ねて、自分の生い立ちを語るところは圧巻であった。感動した。

 映画の主人公と同じく、スラムで生きてきた記者の場合は、両親から読み書きを教え込まれていたことや、盗んだオックスフオードの辞書を頼りに独学で勉強を始め、BBCを聞きながら英語に慣れ、やがて地元の英字紙の編集部に雑用係兼校正者に雇われたことが、スラム脱出に大きく役立った。ちなみに月給は約4ドル。

 やがて、彼は奨学金を貰ってアメリカに留学し、「ニューズウイーク」誌に採用が決まった。でも、この記者は例外中の例外である。多くはスラムの中で抗争中に殺されたり、病気で若死にしていく。教育投資を軽視する人たちの生き方は、古今東西、みな同じである。

 「ニューズウイーク」に比べれば、日本の記者が書いたものは薄いし、軽い。その中でも良質な「週刊ダイアモンド」でさえも、多くは廃棄処分である。記者たちも留学したり、大学院で再勉強しなければ、読者が相手にしなくなる時代が来ていることに気づかなければ。バス運転手、酒屋の店員のことは人事ではない。ねえ、毎日、サンケイの記者さん!

 

 

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コメント

自遊人さま

教育投資は大事ですね。
日本では、こんな大事な事が
家庭の自助努力に任されてしまっている始末です。

教育を受けた人と受けていない人の間では、
使用単語から異なってしまっているのではないか。

これを「格差」と言わずして何を格差と言うのでしょう。
格差社会で一部が儲かる仕組みが60年続いていると実感します。

       NGO仲間

投稿: NGO仲間 | 2009年5月11日 (月) 00時22分

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