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むかし関東軍、いま自治労ー渋谷区単労のでたらめさ

 太平洋戦争の敗因の一つは、明らかに陸軍、とりわけ関東軍の暴走である。中国との泥沼戦争が、最終的に広島、長崎の被爆を招いたことは誰もが否定できない。

 オンブズマンを10年続けて、自治労がかっての関東軍の暴走にダブって仕方がない。何を納税者が諌めても、聞く耳を持たないのである。農水省、社会保険事務所のヤミ専従問題だけではなく、ぼくらの身近に同じような問題がある。

 その一つが「ゴルフ職免」である。防災まちづくり課長神山一夫を初めとして、渋谷区では公務中にゴルフをすることが罷り通っていた。さすがに23区内では渋谷区だけだった。他区ではずっと以前に廃止されていることだ。

 「金持ち喧嘩せず」の、渋谷区民感情が神山たちを増長させていた。「まずいんではないですか」とおずおずと問うても、「どこが悪いんだ」と開き直られるだけであった。神山は現在、地域まちづくり課長と出世した。「ゴルフ職免」は神山の管理職昇進以来、現金なものでほとんど出てこなくなった。

 今度は「サッカー大会」出席のために公務をサボることが始まった。10年前は目新しいことではなかったが、08年でもまだやっている。土木部道路課作業員(単労)斉藤晃さんの「職務専念義務免除申請書(職免)」を情報公開で取り寄せて、「まだ、こんなことやっている」と唖然とした。

 サッカー大会出席のため、公務中に駒沢公園等に何回も行っている。ましてや、リーマンショックで株価が暴落し、派遣社員等が大量解雇されている10-11月に職免が集中している。自分の給料を払ってくれている渋谷区の納税者が解雇に怯えているのに、この50歳前後の土木作業員は仕事中にサッカーである。民間企業だったら考えられないことである。斉藤晃さんは公務員(自治労)だから、こんなでたらめをやっている。

 さっそく、この「職免」にべたべた承認権者印を押している須藤憲郎道路課長を渋谷区役所3階の情報公開係に来てもらった。54歳、中大理工学部卒、渋谷区民。前から知っているが印象は極めて良い。チンピラみたいな柄の悪い、サンダル履きの職員が多い6階(都市整備部、土木部)では、際立って珍しい紳士である。

 「ぴんと来なかった。それで印を押した」。冷や汗をハンカチで拭いながら、須藤課長は弁解する。須藤課長ですら、現在の状況がわかっていない。多くの中小・零細の従業員たちが追い詰められ、そのかみさんは子どもを保育園に預け、パートの仕事を血眼で探しているのが現状である。

 須藤課長も土木作業員斉藤晃さんも、3月には給料+3月のボーナス(国家公務員はない)をしっかりともらっているから、「サッカー職免」が如何に非常識なものかぴんと来ないようだ。納税者が「単労ー単純労働者」を無視、軽視したその挙句が、こんな馬鹿げた「職免」だし、年間1000万円近い斉藤晃作業員の人件費(退職金、年金等を含む)である。

 もう一つ、絶句したのが清掃事務所(単労)大和田功治さんの膨大な「職免」である。ここ3,4年、大和田さんは清掃労組の給与改定交渉のため、職場を離脱し、東京区政会館に通い続けている。これは専従がやる仕事であって、非専従の大和田さんの仕事ではない。納税者は大和田さんに仕事をしてもらうために金を払っているのである。その仕事とは給与改定交渉ではなく、ごみ拾いである。何時、大和田さんは本業であるごみを拾っているのか、疑問である。09年4月から「まんねん副参事(15年以上も!)」の吉田恭子が資源リサイクル部「参事」に昇格した。性格は問題多いが、誰もが認める渋谷区役所きっての「才女」(商工観光課長植竹ゆかりとは、格が余りにも違う!)が大和田さんの職免にどう対応するか、見ものである。

 「アエラ」09年3月30日号に「地方公務員の高すぎる給与明細」が紹介されている。人口2万4千人の鹿児島県阿久根市の例を取り上げてある。漁業以外に産業が乏しい、小さな地方都市である。そんな眠ったような町に一大事件が突発した。

 新人市長竹原信一が、消防を除く市職員全員の給与を市のホームページ上に掲載したのである。阿久根市民の年間所得推計は約200万円(鹿児島県統計協会)だが、市職員の平均年収が約650万円。渋谷区職員の平均年収より100万円引くだけ。あわせて公開された今年度一般職員の退職金は大半が2500万円以上。渋谷区は約2300万円だから渋谷区職員よりも200万円も多い!

 これほど極端ではないが、日本のほとんどの自治体では納税者の少なくとも2倍の年収を一般職員が取っている。それをやらせたのは情報の非公開と、組合と議員の馴れ合いである。もっと言えば、納税者が関心を持ち、動かなかったからである。

 公務員の給料、職免等は自治労が決めている。「むかし、関東軍、いま自治労」といわれるゆえんである。すべて上部機関(自治労)にお伺いを立てる。阿久根市に取材に行った「アエラ」の記者に「選挙が終わるまで何も言うなと、「上」(=自治労)から言われている」と市労組が言うわけである。

 「日教組」を目の敵にする保守派もまだいるが、過大評価である。もう、昔の力はない。現実に「君が代」「日の丸」を拒否した三多摩の教員を守らなかった。既得権にいまだにしがみついている、市民の本当の敵は自治労である。

 67年に早稲田大学で鹿野政直助教授(当時)から、ずっと日本近代思想史を学んできたぼくが、「市民の本当の敵は自治労だ」と断言するまで、この10年間のオンブズマン活動、特に「職免」の馬鹿馬鹿しさに「かっつての理解者が敵」になった要因があった。「自治労」が馬鹿馬鹿しい既得権(1日3時間しか働かない緑のおばさん等ー時間給は銀座のホステス以上!)を是正しない限り、多くの納税者を敵に回すことは間違いない。

 混乱する市場経済の中で、私たち市民はもっとまじめに、必死になって生きています。

 

 

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コメント

 自遊人様

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長さんの事は私の
 故郷隣県でもあり、ずっと彼のブログも注目
 しているところです。

 自遊人さんが永年実行されて来た、事物、現象への
 継続した「注目」は大事ですね。

 渋谷区役所への注目は住民の役割・・と
 自遊人さんのきょうのブログでも実感します。
 
 わかりやすい昨日今日の話、
 ありがとうございます。
 
 自遊人さんの紳士的な言い回しの文章に
 頬が緩みます。
 
 渋谷区長さんに一言聞きたくなってきた・NGO仲間

 

投稿: NGO仲間 | 2009年4月 8日 (水) 02時32分

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