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2,310円を持って、救世軍に行った

 12月20日、土曜日に救世軍に行ってきた。救世軍バザー場は杉並区和田2-21-2で、ちょうど立正佼成会聖堂裏、和田中学傍にある。毎週土曜日、午前9時から午後2時までバザーがあり、ほとんどのものが市価の半額から、物によっては1割前後で買える。大半は中古品だが、中には東急デパート、東急ストアーなどの倉庫整理品が並ぶことがある。

 昨年、出版した「B級自由民宣言!」(宝島新書)でここを紹介し、最も反応があった。もう10年近く通っているが、今でも2月に1度くらいは、かみさんと顔を出す。20日はかみさんのNGOの女友達と、8時50分くらいに笹塚駅前ロッテリアで待ち合わせをして、9時前には車でバザー場に着いている。車で約10分。入り口には、もう30人くらいが待っている。裏口では50人ぐらいが、10分前から先着順に会場になだれ込んでいる。

 たまたま財布には2、310円しか入っていなかったが、10時までの1時間で、充分過ぎるくらいの買い物をした。買ったものは全部で9点。

 ① フラノの黒ズボンが500円。ウエストは82。食事の量を減らしたので、ウエスト84から2センチも細くなった。「その一口が・・・豚になる」渋谷区役所広報相談係長に見せてやりたいものだ。

 ② 分厚く、長い厳冬用ウールの青マフラーが200円。

 ③ 緑の手造り本棚が100円。机の上の本を入れるのに、ちょうど良い大きさである。

 ④ セリーヌの冬用パジャマが600円。中古品であるが、暖かそうだった。

 ⑤ ベートーベェンのピアノ協奏曲「皇帝」。CDが200円。

 ⑥ 美空ひばり「港町13番地・波止場だよ、お父っあん」。50円。もともと大創産業だから定価の半分。朝鮮総連の人たちは「在日の星」と力説するが、父親が朝鮮人であったかどうかは証拠がない。ただ、ひばりの曲には妙に惹かれる。

 ⑦ Jプレスのボタンダウン青ワイシャツ。普通に買えば1万円ぐらいはするが、帰宅後、着てみてきついことが判明。でも200円だから、まあ、良いか。救世軍ではよくあるミス。

 ⑧ 赤のデザインが鮮明なバスタオル。ブラジル製で中古品だが、一目惚れですぐ400円で買う。

 ⑨ 中央公論社「日本の文学39 葉山嘉樹 小林多喜二 徳永直」。70年に出版されているが、まだまだ綺麗なので50円で買う。プロレタリア文学は、今まで貧乏臭いので敬遠していたが、最近になって、当時の状況が人事ではない気がして、改めて読んでみようという意欲が涌いて来た。

 全9点、金額が計2,300円。財布には10円が残っただけである。かみさんはスカート、カーデーガンなどを買い漁ったようだ。特筆すべきは、かみさんの友達である。ブルックスブラザーズの女性用上着を、わずか1000円で手に入れている。ニューヨークの本店にも行っているが、値段が高くて手が出なかったことが多かった。それが1000円である。定価はその50倍以上である。買った本人はぼくに言われるまで、アメリカの最高級品ブルックスブラザーズのことを何も知らなかった。

 ぼくはバザー場に、1時間しかいないことにしている。いくら百貨店みたいに大きな所であっても、1000人近くの人が押し寄せ、人ごみの中で気分が悪くなるからである。中には転売業者が混じり、柄が悪いこと夥しい。とにかく倉庫整理、それに各家庭のご贈答品整理などで、仕入れ値が無料と言うこともあり、売値が安い。何よりも、救世軍によるアルコール依存症支援という大儀名目があるので、消費税も0である。

 10年近く通って、ぼくの行動パターンは確実に変わった。一つは、着るものはほぼあるから、アクアスキュータム、チェスターバリー、ハリスツイードなどブランドを除き、コート、ジャケット、背広など、もうあまり興味がない。ましてや、60歳を超えると、スーツを着ることはほとんどない。

 最近は図書売り場で、時間を使うことが多くなってきている。幡ヶ谷、方南町の「BOOK OFF」よりも安い。ちなみに11月1日には野口悠紀男著「超旅行法」も100円で買っている。10月4日にはブリューゲルの展覧会の画集が出て、200円で急いで買った。すごく、得をした気持ちになった。今度はもっと時間をかけ、英書、地図をじっくりと見たい。

 かみさんが良く嘲笑するのだが、ぼくはこの10年間、救世軍で買ったものを、手帳に記録している。「自分は本当に良い買い物をしたのか?」と、いつも自分に問いかけている。今回は100円の緑の本箱が良かった。使い勝手が良いし、緑の色は心を和ませる。08年は計6回行き、16、550円の買い物をしている。やはり夏は少ない。出物が減り、まさに「夏枯れ」である。その反面、10,11(この月は2回)、12月に買い物が集中している。

 救世軍に行くことは、気分転換であると同時に、生活防衛でもある。景気が急速に冷え込んだ10月からが多くなっている。少しでも出費を減らしたいのである。そもそもサブプライムローンから始まり、リーマンブラザーズが倒産し、その余波が日本にも押し寄せ、1929年以来の世界大恐慌である。ぼくが勤めていたテレビ番組製作会社のほとんどは、いつ潰れてもおかしくない。

 景気が回復する、ここ2~3年、必死になって耐えしのぐしかない。ぼくが住んでいる168所帯の共同住宅も、新住民は家賃が最低でも月15万円もするから、負担に耐え切れず、ひっそりと出る家族も多い。運のいい人は都営住宅に移れるが、そうでない人たちのその後はわからない。我が家のように、救世軍などを利用し、経費を極力減らし、春を待ちわびている家族が多い。地下にある伊勢丹のスーパでも11月になってから1割引の日がやけに多くなった。

 民間企業も12月のボーナスは大幅カットである。然るに公務員はどうか?渋谷区など23区、それに東京都などは、3月にも第3のボーナスがある。せめて3月のボーナスは雇い止めをされた非正規雇用の労働者の救援のために回すべきだと思う。納税者がこんなに苦しんでいるのに、清掃、警備、学童擁護の単労の人たちは、3月にもボーナスを受け取り、年収1000万以上になる人も出てくる。絶対に、おかしい。

 生活が厳しいとぼやく前に、彼らの「既得権」をまず粉砕しょう!

 

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コメント


山谷さま

先日は救世軍バザーで、
ご一緒させて頂きまして
有難う御座いました。

ほんとに掘り出さなくても
掘り出し物が沢山ありましたね。


しかし、ブランド品と知らずに私が買った
ブレザー・・・、私の品定め力もまんざらでは
無かった事に自信を持ちました(笑い)。

ブランドで知っているのは
せいぜい援助団体の老舗の
JVCやSHEREです。

山谷さんとお知り合いになれたのも、
このNGOゆえでした。

なにはともあれ、これからも
救世軍バザーに救われて
元気で進みましょう。

そして、今後も山谷ブログを楽しみ
させて頂きます。
     
 お連れ合いさんのNGO仲間より

投稿: NGO仲間 | 2008年12月23日 (火) 18時04分


 山谷さま

 再度ごめんください。
さっきの私のメールアドレスに
誤りがあった様に思います。
メールアドレスを再記入致しました。
 以上です~。
        NGO仲間

投稿: NGO仲間 | 2008年12月23日 (火) 18時08分

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