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その一口が・・・

 オンブズマンといっても、ぼくの場合、何も特別なことをやっているわけではない。この10年近く、渋谷区役所3Fにある広報課情報公開コーナーで、月に2,3度、清掃、用務等の職員の「職免」(職務免除申請願)、「超過勤務等」(残業等)の記録を見るだけである。そして、担当の課長、係長に事情を聞く。

 ドキュメンタリーが仕事だから、記録の読み込みには慎重である。でもアメリカ国立公文書館(ワシントンDC)で朝鮮人従軍慰安婦の記録を探し、読み込むほどの大変さは、渋谷区情報公開コーナーではそう多くはない。情報公開コーナーでの2人の主事はコミニュケーション障害の傾向は少しあるが、そんなに邪魔ではない。問題は左隣にある広報課公聴相談係である。係員は6,7人で、情報公開係の代役をすることが多い。

 係長は40歳代の大柄な女性で、女性職員にはまれなクリスチャン・デオール等のブランド品が似合う。大卒で知能指数も120以上はある。区長がまだ助役だったときに秘書だった切れ者である。でも口が悪すぎる。

 「オンブズマンの相手をするのは福祉です。ここ以外に行くところがないのでしょう?」

 ぼくは福祉でオンブズマンをしているわけではない。英国流の「社会貢献」ではないが、自分が30年近く住んでいる地域を、もっと住み易くする為に手弁当でやっているだけである。税金を地域ー図書館、保育園等ーに使って欲しいだけである。単純労務職員(単労)の年収1000万円以上、技術職職員の勤務中のゴルフ職免のために税金を払っているわけではない。

 一方、かみさん、同期の友人たちは冷ややかである。かみさんは「あなたの敵は隣のNHKでしょう。従軍慰安婦問題こそが問題であり、ちんけな職員を相手にしていても消耗するだけよ」と、まったく理解がない。かっての全共闘の友人たちは「弱いもの苛めするな」と、白あり公務員の実態を見ようとはしない。昔の下層労働者のイメージが強すぎる。年収1000万以上の清掃労働者の話をしても、なかなか信じようとはしない。

 30年近く住んでみて、よく解った。渋谷区民の本音は「金持ち、けんかせず」である。区会議員選挙、区長選挙では約40%の低投票率であるが、衆参選挙だけは60%を超えるのが事実である。国政には関心を示すが、あまり地域のことに興味がない。小中と私立に行けば、地域のことに関心が薄くなるのは仕方がない。ちなみに私立中学進学率は50%を越え、渋谷区が全国一である。短大出と80歳近い老人がが異様に多かった渋谷区教育委員を、父兄はあざ笑っている。そして相手にしていない。

 60歳を過ぎると、職員から笹塚敬老館に行くことを強く勧められる。小汚い敬老館に行って、盆踊りを練習し、カラオケで「東京音頭」を歌えというのか?地域に貢献できる、もっと他にやることがあるだろう。

 これだけ大反対しているにもかかわらず、また渋谷区は単労を大量採用した。教育委員会柴田次長は「採用していない」と、あくまでシラを切りとおす。でも、職員課に確認すれば済むことである。こんな税収不足な時代に能力不足(事務職への試験にほとんどが合格しない)の単労を採用して、定年(多くの人は65歳まで再雇用)まで、私たち納税者が月々の給料に加え、年3度のボーナス、退職金、年金(その半額)を負担しなければならない。働けばまだ良いが、「私たちも公務員だ」と、なんだかんだと理由をつけ、働かない。

 それを糾すために手弁当で動いているが、確かに渋谷区役所に行けば、ぼくは目立つ。中島豊六部長自慢のアオキ、そして黒柳職員課長のコナカの新品スーツに比べると、ぼくのジャケットは、そろって30年も前の古臭い英国製のものばかりだ。だから「笹塚のビンボーさん」だと可哀想だと思われるのだろう。ぼくの古式蒼然たる格好を見て、一部の職員は「笹塚のチャップリン」と陰口を叩く。

 でも「オンブズマンの相手をするのは福祉です」は幾らなんでも、言いすぎである。言われて傷ついた方はその百分の一でも言い返したい。

 「その一口が・・・豚になる」

 

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