« 単労職員には直にものが言えない。 | トップページ | 単純労務職員(単労)は不良資産 »

年収1000万円もの単労問題

 07年7月6日に総務省自治行政局公務員部長から、各都道府県、各指定都市市長宛に「技能労務職員等の給与等の総合的な点検の実施について」通達が出された。

 「地方公共団体の技能(筆者注 単純)労務職員(筆者注 清掃、用務、給食、学童用務等)等の給与については、同種の民間事業の従業者に比べ高額となっているのではないかとの国民等の厳しい批判があるところであり、これまでも「地方公共団体における行政改革の指針のための新たな指針の策定について(平成17年3月29総行整第11号)」、「地方公務員の給与改定に関する取り扱い等について(平成18年10月17日総行給第104号)」等において、民間の同種の職種に従事するものとの均衡にも留意しながら、適正な給与制度・運用となるようにする旨要請してきているところです。

 また、「経済財政改革の基本方針2007(平成19年6月19日閣議決定)」においては、「公務員給与について、特に民間業者と比べて水準が高いと指摘がある地方の技能労務職員をはじめとして、地域の民間給与をより一層反映させることとし、可能なものは平成20年度から実施に取り組む」こととされたところです。

 ついては各地方公共団体において、特に下記事項に留意の上、技能労務職員等の給与について、住民の理解と協力が得られるものとなるよう、総合的な点検を実施し、適切に対処されるようお願いします。

 なお、都道府県においては、各都道府県内の市区町村に対しても、本通知について周知されるようお願いします。

               記

 (略)2 技能労務職員等の給与の比較に当たっては。「賃金構造基本統計調査」における類似する職種に従事するものの給与を参考にするほか、各人事委員会が実施する種目別民間給与実態調査等を活用し、調査・分析するなど、地域の民間給与の実態の把握に努めること。(以下略)」

 この総務省通達を受け、渋谷区では職員課人事担当小山主査が中心となり、報告書をまとめ、東京都庁、総務省に提出した。この報告書は区民誰でもが読める。職員課に行き、「技能職員等の給与見直しに向けた取り組み方針」(A版用紙3枚)を貰えば良い。読めば読むほど、仰天し、そのうち情けなくなること、間違いなしだ。

 「(前略)渋谷区における技能(筆者注 単純労務)職等に向けた取り組み方針を公表します。

 1 現状

 ① 平均給与等の状況(平成19年4月1日)

職種 平均年齢 職員数 平均給与月額 対応する類似職種 平均年齢 平均給与月額

全体  46,3歳  588   421,792円

清掃職員 45,8歳 151  467,902円 廃棄物処理業 43,3歳 299,800円

学校給食 44,6歳 60 380,429円   調理師     37,7歳 30,2500円

守衛  53,5歳  30   473,631円  守衛       60,7歳 316,900円

用務員 46,9歳 225  413,920円   用務員     53,9歳 227,200円

自動車運転手 47,1歳 16 443,233円   自家用自動車運転手 58,0歳 342,800円

電話交換手 54,2歳 3 469,765円   (筆者注 民間には対応する職種なし)

その他(筆者注 土木作業員、児童擁護、保育園の給食等) 44,3歳 103人 375,688円」

 問題はこの給与のなかに年3回にも及ぶボーナスが含まれていないことだ。合計すると年間800万円も単純労務(略して単労)職員に私たち区民が払っていることになる。それに加え、約3000万円もの退職金、月約24万円もの年金の約半分を区民が負担している。年約200万円もの負担を追加する。総合計すると年間一人当たり1000万円もの税金を単労のために使っていることになる。「日本昆虫記」の今村昌平監督、「水俣」の土本典昭監督でさえも、年収1000万円は無理だった。単労に1000万円の年収は狂っている!

 その分、働いてくれればまだ良い。しかし、西原敬老館にいる単労は「組合活動」を名目に職場離脱を繰り返していた。また、清掃の単労は職場に来ず、「ヤミ専従」として活動していた。また学校給食は調理師免許を持たない「ヤミ調理人」が過半数なのに、、民間は調理師である。年収は調理師免許を持っているにもかかわらず、民間ではその半分である。時給4000円の「ヤミ調理人」は法外である。もともとは失業対策の色合いが濃いのに、そのうち単労は「既得権」化してしまった。何回も言うようだが、守秘義務がない単労は別に公務員にやってもらう必要はまったくない。経費が掛かりすぎる。2時間しか働かず、夏、冬、春の休みつきの児童擁護のおばさんはその際たるものである。戦後、寡婦対策から始まっているが渋谷区ではなんだかんだでまだ使っている。緑のおばさんをしていない公務時間は何をしているの?それでも一人当たり1000万円も払っているのだ!

 1000万円近い単労の年収の秘密は、年功序列とニセ残業である。周囲が真っ暗になっているのに、校庭で草むしりの残業が児童擁護のおばさんたちから出されていた。守衛の記録を見るとその時間帯は校内に職員はいないことになっている。悪質な残業代稼ぎである。そもそも2000人ぐらいしかいない渋谷区全職員のうち、600人もの単労がいることが異様である。23区内でも、飛びぬけた数である。

 単労たちは「白アリ公務員」である。日ごろは余り見かけることはない。見るのは慌しく区民応対している出張所、区役所、図書館の窓口にいる事務(行政)職の職員である。年収は意外に低い。50歳前後で約700万円。しかし、高給取りの清掃、用務、児童擁護職員は裏で休んでいる。そんな彼らの人件費が約60億円である。民間に委託すればその半額、30億円で住む。サービスはもっと良くなる。少なくとも笹塚図書館のチンピラみたいな用務に、「便所が臭いのは俺のせいではない」と怒鳴られずにすむ。また玉川上水にねずみの駆除に来た2人の単労から「邪魔なんだよなー」と、見ているだけで怒られなくてすむ。接客訓練を受けない単労の態度は信じられないほど悪い。子供の傘を届けに行った笹塚小学校で、用務の50歳代の女性から「あんたは誰だ」と、尋ねられた。言い方が余りにも乱暴なので、「あなたこそ誰ですか」とオウム返しに聞いた。「私は主事さんです」と横柄に答える。単労の役職名は「主事」だが、それにさんをつけるのは余りにも非常識である。

 単労を民間委託し、事務(行政)職に現在の単労を変えればいいと思う。しかし、元職員課長から「絶対だめだ。まず、能力的に事務職試験に受かる人が少ない。そんなに努力する人がいますか?単労の現実を余りにも知らなさ過ぎる」と、一蹴されてしまった。単労は定年、再雇用が終わるまでそのままにしておくのが渋谷区の方針である。しかし、こんな既得権に安住している人たちに一人当たり年間1000万円払っていていいのか?もっと税金を使うものがあるだろう。

 単労の一人当たり1000万円近い人件費ではなく、子どもたちの英語、パソコン教育、高校・大学の奨学金、それに図書館の蔵書の充実に使おう。税金の使い道を決めるのは単労ではない。私たち納税者一人一人が決めることである。

 1990年前後のベルリンの壁崩壊、ソ連の解体、中国・インドの市場経済参加、それになんと言ってもインターネットの普及で私たち市民社会も大きく変わってきている。

 74年から75年にかけて在外研修員として英国で学んでいたが、英語がこんなに大きな価値を持つとは当時、思わなかった。その後、パリ大学付属語学校でフランス語も学び直したが、今使うことはほぼない。フランス映画「ピアフ」「モンテニュー通りのカフェ」を見ながら、青春の思い出に浸るだけである。そして、ときたま行くヴェトナム、ブルガリアの中高年のおじさん、おばさんに「ああ、日本人もフランス語を喋るんだ」と大歓迎されるだけである。でも、グローバル化の大きな波の中で、子どもたちは話すことだけでなく、もっと英書を読んだほうが良い。そして英語を書いてもらいたい。そのためにこそ私たちの税金を使いたい。

|

« 単労職員には直にものが言えない。 | トップページ | 単純労務職員(単労)は不良資産 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1046468/23260790

この記事へのトラックバック一覧です: 年収1000万円もの単労問題:

» 15分で50万/月稼ぐ方法(無料情報)、音楽、映画、教育他 [生きるのに為になるブログ]
売れる、儲かる、稼げる商材がザクザクあります。 ブランド品、健康、美容、フィットネス、音楽、映画、アウトレット、教育等 [続きを読む]

受信: 2008年8月26日 (火) 13時59分

« 単労職員には直にものが言えない。 | トップページ | 単純労務職員(単労)は不良資産 »